韓国で学んだあと、日本ではどうなるのか
「韓国でアートメイクを学んだあと、日本では何ができるのでしょうか」
「看護師の資格は持っていますが、それだけで足りるのか分かりません」
「日本で開業したいのですが、韓国のスクールを選んで意味があるのか迷っています」
こんにちは、CYAN アートメイクの代表・CYANです。
私は韓国人として初めて日本のクリニック(東京・名古屋・大阪)でパウダーブロウを教えてきました。その現場で日本の方が最も繰り返し聞かれた質問が、まさにこれです。「学んだあと、日本ではどうなるのか」。今日はその話を、曖昧にせずに整理します。
※ 最重要:日本ではアートメイクは「医療行為」に該当し、施術には医師免許(または医師の管理下での看護師等による実施)が必要です。 本記事は一般的な情報であり法的助言ではありません。開業や施術の可否は日本の医事関連法をご自身で必ずご確認ください。
日本ではアートメイクは何にあたりますか?
日本では医療行為として扱われます。 ここが韓国と決定的に違う点です。
医療行為とは、医師の医学的判断と技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼすおそれのある行為を指します。針を用いて皮膚に色素を入れる行為はこれに含まれるという整理が、日本では定着しています。したがって医師免許を持たない者が業として行うことは認められていません。
つまり日本では「技術を習得したこと」と「施術できること」が別です。ここを混同すると計画そのものが崩れます。
技術の習得と施術の可否は、日本では別の問題です。
看護師資格があれば施術できますか?
看護師の方は医師の指示・管理のもとでという枠組みの中で関わる形になります。単独開業とは前提が異なります。
実際に日本でアートメイクを提供しているのは美容クリニックなどの医療機関であり、そこに医師と看護師が所属している構造です。ですから看護師資格をお持ちの方の現実的な道筋は、医療機関に所属して施術に関わる形になります。
具体的にどこまでが可能かは施設の体制と個別の法解釈によって変わります。必ず所属予定の医療機関と、必要であれば専門家に確認してください。
看護師資格は入口を開きますが、単独開業の答えにはなりません。
では日本人が韓国で学ぶ意味はありますか?
あります。ただし目的を正確に置いた場合に限ります。
日本のクリニックにパウダーブロウを教えに行っていた立場から申し上げると、韓国で学ぶ価値は技法そのものより定着後(healed)の施術例を大量に見られることにあります。韓国は施術件数が多く、どの肌にどの色が残るのかを施術例として学べます。
✔ 意味がある目的 ― 医療機関に所属しながら技術の質を上げたい
✔ 意味がある目的 ― 教育や商品開発など施術以外の関わり方を考えている
✔ 確認が必要な目的 ― 日本で単独開業したい(上記の法的前提をご確認ください)
学ぶ価値は技法ではなく、施術例を読む目にあります。
韓国で取った修了証は日本で使えますか?
日本の医師免許や国家資格の代わりにはなりません。 修了証はコースを終えたという記録です。
韓国側にも施術者の国家免許はまだ取得できません(2025年10月制定・2027年10月施行前)。ですから韓国で発行される証書の多くは民間発行であり、それが日本の法的要件を満たすことはありません。
「韓国の資格で日本でも施術できる」と説明する場所があれば、その根拠を必ず確認してください。
国境をまたいで法的要件を満たす証書は存在しません。
日本の看護師の方が実際に得るものは何ですか?
デザインと色素の判断です。ここは資格ではなく経験の量で差がつく領域だからです。
医療機関で施術に関わる立場になっても、眉の形を骨格からどう設計するか、肌の下地色に対してどの色素を選ぶかは別に学ぶ必要があります。日本のクリニックで私が教えてきたのも、まさにこの部分でした。
✔ 骨格と印象からのデザイン設計
✔ 肌の下地色を読む色素学・色彩学
✔ 定着後を予測する深さの判断
✔ 残色がある場合のカバーアップ
免許が入口を開き、判断力が結果を分けます。
渡韓せずに学ぶ方法はありますか?
あります。オンライン講座で理論と授業の進め方を先に確認できます。
CYANのオンライン講座は無期限視聴なので、帰国後も繰り返し見返せます。渡韓される場合も、理論を先に終えておけば短い滞在を実習だけに使えます。
難しいのは確かです。ただ理論と目は日本にいながら十分に育てられますよ。 手の感覚だけがオフラインを必要とします。
日程を動かすのが難しい場合は出張授業も可能です(追加料金)。実際に複数の国で行ってきました。
渡航の前にできることが、思っているより多くあります。
迷っている方へ、確認の順番
順番を間違えると時間とお金を失います。法的前提の確認が最初です。
✔ ① 日本での施術・開業の可否を日本の医事関連法で確認する
✔ ② 医療機関に所属する形を想定するなら、所属先の体制を確認する
✔ ③ そのうえで、必要な技術と学ぶ場所を決める
✔ ④ オンラインで理論と講師の説明方法を確認する
✔ ⑤ 手が必要な部分だけ渡韓またはオフラインで補う
①を飛ばして③から始める方が本当に多いのですが、順番を戻すのはとても大変です。
確認は法から、学習はオンラインから始めてください。
まとめ
✔ 日本ではアートメイクは医療行為に該当し、施術には医師免許が必要
✔ 技術の習得と施術の可否は日本では別の問題
✔ 看護師資格は医師の指示・管理という枠組みの中で意味を持つ
✔ 韓国で学ぶ価値は技法より定着後の施術例を読む目にある
✔ 韓国の修了証は日本の法的要件を満たさない
✔ 確認は法から、学習はオンラインから
この話は歓迎される内容ではないかもしれませんが、後で困られるより先に申し上げるほうがよいと考えています。私たちCYANはソウル弘大(ホンデ・麻浦区)にあります。ご自身の状況に合わせてどこから始めるとよいか、ご相談・お問い合わせでお伝えできます。
長い記事をお読みいただきありがとうございました。
CYAN アートメイク代表のCYANでした。
CYANは医療機関ではなく、アートメイクのスタジオ・教育スペースです。本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。日本国内での施術・開業の可否は日本の医事関連法をご確認ください。効果や持続期間は個人の肌質やアフターケアにより異なり、色素アレルギー・感染・一時的な腫れ/赤みなどの可能性があります。
よくある質問
日本でアートメイクを施術するには何が必要ですか?
日本ではアートメイクは医療行為として扱われ、施術には医師免許、または医師の管理下で看護師等が実施する形が求められます。ですから日本では技術を習得したことと施術できることが別の問題になります。本内容は一般的な情報であり法的助言ではないため、開業や施術の可否は日本の医事関連法をご自身でご確認ください。
韓国で受けた修了証は日本で使えますか?
法的要件を代替することはありませんが、使い道が全く無いわけではありません。所属する医療機関に技術的背景を説明したり、どんな過程を修了したかを示す資料として使われます。ですから修了証を受け取るときは、過程で扱った科目と実習時間が併記されるかを確認しておくと、後の活用度が上がります。
日本の看護師が韓国で学ぶと何を得られますか?
説明できる力がいちばん伸びます。日本のクリニックで教えてきて感じたのは、技術よりお客様になぜこうするのかを言葉で解けるかどうかで満足度が分かれるという点でした。眉の形をなぜこの角度にしたのか、回復の過程で色がなぜ一度暗くなってから明るくなるのかを説明できれば、同じ結果でも信頼が変わります。
日本での開業を目標に韓国のスクールを選ぶのは正しいですか?
目的によります。医療機関に所属した状態で技術の質を上げる目的や、教育や製品開発のように施術以外の関わりを考えている場合は意味があります。ただし日本で単独開業を目標にされるなら法的前提から確認すべきで、その確認なしに技術の学習から始めると順番を戻すのが非常に難しくなります。
日本にいながら学べる部分はありますか?
理論と見る目は日本にいながらでも育てられます。CYANのオンライン講座は無期限視聴なので繰り返し見られ、渡韓される場合も理論を先に終えておけば短い滞在を実習だけに使えます。手の感覚だけがオフラインを必要とし、日程を動かしにくい場合は追加料金で出張授業も可能です。
効果や持続期間は個人の肌質やアフターケアによって異なり、色素アレルギー・感染・一時的な腫れや赤みなどの可能性があります。詳しくは施術前のカウンセリングでご案内します。