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施術後の回復、ひとりではありません — 正常な回復過程と「治癒の注意サイン」のご案内

施術が終わってお家に帰られると、鏡を見るたびに「これ、正常で合ってる?」とどきっとするときが来ます。色が急に濃くなり、かさぶたができ、ある日はまたとても薄く見えたりして。だから何が自然な回復で、何が病院に行くべきサインなのか — カウンセリング室でいつもお話ししていたことを一度に整理しておきますね。帰国されても、おひとりで判断なさらなくて大丈夫です。

色が濃くなったと驚かないでください — 回復はもともとこうです

アートメイクは皮膚に色素を少し入れる施術なので、終わって数日は皮膚が自分でふさいでいく「回復期」を経ます。このとき色が濃く見えたり、少し腫れてかゆかったり、薄いかさぶたができては取れたりすること — たいていは自然な治癒の過程なのです。 ところが家に帰って鏡を見ていて「あら、なんでこんなに濃くなったの」とどきっとされる方が本当に多いです。そのお気持ち分かります。でもね、濃く見えるその時期こそ、むしろよくふさがっているということなのです。回復の速さと最終的な色は人によって違います。免疫力、栄養状態、年齢によって少し遅めに進む方もいらっしゃるので、焦らないでください。 大切なのはたった一つです。「正常な回復」と「病院に行くべきサイン」を見分けること。この部分は下でひとつずつかみくだいてご説明します。迷ったらおひとりで思い悩まず、写真を撮って送ってください — 一緒に見ます。

30日回復タイムライン — 「濃くなる → かさぶた → 薄くなる → 定着」

皮膚の傷がふさがるのは大きく三段階です。止血・炎症期(0〜3日)、新しい肉が満ちる増殖期(4日〜2週間)、色が定着する成熟期(2週間以降)。眉を例にすると、流れはおおよそこうです。 • 直後〜1日目: 色が一番濃く厚く見えます。一番暗く感じるときで驚きやすいのですが、正常です。 • 2〜5日目: 色がさらに暗く見え、透明な滲出液(リンパ液)が少しにじみ、かゆくなることがあります。 • 5〜14日目: できたかさぶた(角質)が割れて自然に取れます。ここで本当に大切なこと — 絶対に手ではがさないでください。無理にはがすと色がまばらに抜けます。むずがゆくてもぐっとこらえてください。 • 14日目以降: かさぶたがほぼ取れて、しばらくは色が明るくまだらに不均一に見えることがあります。新しい皮膚が覆われた正常な過程なので「失敗したかな」と思っても、もう少し待ってみてください。 • 約30日: 最初より色が30〜40%ほど薄くなった状態で、形と色が定着します。(肌タイプやケアによって20〜30%だけ抜ける方もいらっしゃいます。正確な幅は人によって違います。) ですから「濃くなる → かさぶた → 薄くなる → 定着」が正常な流れです。途中で薄く見えても失敗ではありません。

角質・再生クリーム — 部位ごとにケアが違います(ヘアラインは例外)

かさぶた(角質)のケアからです。眉は通常3日目に色が一番濃くなりながら角質ができ、リップ・乳輪・アイラインは3〜5日目が一番濃いです。どちらも無理にはがしたりこすると色素も一緒に抜けるので、自然に取れるまで待ってください。 再生クリームは小指の爪の半分ほどの量を朝・晩の一日二回、約4日間薄く伸ばして塗ってください。厚くべたべた塗る必要はありません — 薄くがポイントです。 部位ごとに少しずつ違います。 • リップ・乳輪・アイライン: 再生クリームに加えて抗生剤軟膏を一日三回(朝・昼・晩)一緒に使ってください。特に唇は炎症ができやすい部位なので、軟膏をたっぷり塗ってください。 • ヘアライン: 再生クリームを別途塗らなくても大丈夫です。「自分だけ塗らないな」と不安にならないでください、もともとヘアラインは塗らなくてよい部位です。 そして口唇ヘルペス(水ぶくれ)が一度でも出たことがおありなら、施術前に必ずあらかじめお知らせください。施術後に病院でヘルペスの薬を処方してもらうのが安全です。

唇は2週間が山場です — 一時的に薄くなっても、がっかりしないでくださいね

唇をされた方が一番多く驚かれるポイントが別にあります。角質がすべて取れると色がぐっと薄く見えるのです。ある方は「ほとんど抜けたんじゃないか」と気を落とされます。 でもここで諦めてはいけません。唇は角質が取れた直後が一番もの寂しく見える時期です。2週間ほど経つあたりから、また発色が上がってきます。色素が消えたのではなく、新しい皮膚の下で定着している途中なのです。だから2週間は信じて待ってください。 SMP(頭皮アートメイク)をされた方も似たことを覚えておくとよいです。SMPは一度で終わるのではなく、回数を分けて密度を積み上げていく施術です。初回が終わって「まだ空いて見えるけど」と思っても正常です — 回数を経て埋まっていく仕組みなので。 アートメイクは施術当日に鏡に映った色が結果ではありません。回復と退色をすべて経て定着した色が本物です。だから初回施術後にもう一度補強するリタッチを経て、くっきりと整えていきます。

これは回復ではなく病院のサインです — ためらわないでください

たいていは自然によくふさがりますが、まれに「これは回復ではなく病院のサイン」という場合があります。見分けの基準から押さえておきますね。 • 赤み: 正常は施術線の周りだけにあって数日内に薄くなります。境界を越えてどんどん広がれば注意です。 • 分泌物: 透明な滲出液は正常。黄緑色の濁った膿や悪臭のする分泌物は正常ではありません。 • 痛み: 時間が経つほど減るのが正常。肝心なのは「経つほどむしろひどくなる痛み」が異常サインだということです。 • 全身症状: 正常な回復では熱は出ません。発熱・悪寒・体のだるさが一緒に来れば感染を疑うべきです。じんましんのような発疹が1〜2週間以上続けば色素アレルギーのことがあります。 以下のサインのうち一つでも見られたら、セルフケアを止めてすぐ近くの病院・医師の診察から受けてください。そしてCYANにもお知らせいただければ一緒に対応します。 ① 赤みが施術部位を越えて広がるとき ② 施術部位から体の内側へ赤い筋が線のように伸びるとき ③ 黄緑色の膿・悪臭のある分泌物 ④ 38度以上の発熱・悪寒・ひどいだるさ ⑤ 経つほどひどくなる痛み ⑥ 硬いしこりや膿瘍(膿の袋)が触れるとき。 部位ごとにもです。唇の施術後に水ぶくれ(水疱)が出たらすぐ病院で処方を受けてください。眉・目の周りの施術後に目がひどく腫れたり、視界がぼやけて物が重なって見えたり、目を動かすときに痛む場合は、すぐ眼科か救急へ行ってください。 怖がらせるためではありません。こうしたケースはまれで、早く気づいて診察を受ければたいていうまく回復します。ためらわずお知らせください。

3行まとめ

1. 色が濃くなり、かさぶたができ、また薄くなるのは正常な回復の流れです。30日ほどで定着し、かさぶたは絶対に手ではがさないでください。 2. 再生クリームは小指の爪の半分ずつ朝・晩4日、リップ・乳輪・アイラインは抗生剤軟膏を追加 — ヘアラインは再生クリームを塗らなくても大丈夫です。唇は2週間後にまた発色するので、薄く見えても待ってください。 3. 広がる赤み・黄緑色の膿・発熱・経つほどひどい痛み・視界の重なりのようなものは病院のサインです。それ以外の小さな疑問は、帰国されても写真を送っていただければ母国語で一緒に見ます(無料)。