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失敗した・古くなったアートメイク、むやみに覆わないでください — 除去とカバーアップを正しく知る

赤く・青く・グレーに変わった眉、他店で受けた古い跡… 鏡を見るたびに心を痛めますよね。でもね、その上に新しい色をただ覆うだけではきれいになりません。色ごとに性格が違うからです。赤は比較的よく隠れますが、グレー・青みは本当に手強く、やみくもに覆うのが答えではなく、レーザーで先に抜くほうがよいときもあります。CYANがなぜ覆う前に色から読み取るのか、変色はなぜ生じるのか、補色補正と除去は何が違うのか — カウンセリング室でいつもしていた話を、正直にかみくだいてお話ししますね。

覆う前に、色から読み取ります — なぜなら

最近もカバーアップのカウンセリングがぐっと多いです。そのうちに「毎回カウンセリング室で口頭でしていたこと、文章で一度整理しておくとよさそう」と思って書いてみます。 まずこれからです。すでにしたものが気に入らなくていらっしゃること、気まずく思わないでください。いらっしゃる方の半分以上がそれでいらっしゃるのですから。 そして皆さん胸の内で一番怖がっていらっしゃること、私が先に言いますね。「新しい色を覆ったのに、眉が二つに見えたらどうしよう」それです。その怖い想像(笑)。でもそれは、いわれのない心配ではありません。皮膚の中には以前に入れた色素がすでに残っていて、その上に新しい色をただのせると、二つの色が混ざって本当に二重線のように浮いて見えることがあるからです。 だからCYANはすぐには覆いません。残った色がどれだけ深く入っているか、どんな色合い(赤み・青み・グレー)に変わったか、そしてお客様の肌のアンダートーン(ウォーム・クール・ニュートラル)が何かから落ち着いて見ます。これをすべて読み取って初めて決めます — 補色で色を鎮めて描き直すか、それともレーザー・リムーバーで先に整えて新しく描くか。順番を守るだけで結果がぐっと変わるからです。

なぜ赤く・青く・グレーに変わるのでしょう

これはまず安心してください。色が変わったこと、ケアを間違えてそうなったのではありません。色素と皮膚が自然に反応するうちに生じることがほとんどです。 茶色の色素の中には酸化鉄という成分が入っていますが、時間が経つとこれが酸化したり少しずつ位置を移します。すると茶色だったものが赤み・オレンジ色に浮いてきます。また色素が皮膚に深く入りすぎると、光が散る「チンダル現象」というものが生じて青灰色のように透けて見えますし、ここに施術の刺激による色素沈着まで重なると、くすんで暗くなることもあります。 そして一つだけ押さえておきますね。「アートメイク」という名前のせいで「時間が経てば跡形もなくすっかり消えるだろう」と思いやすいのですが、実は少し違います。薄くはなりますが、グレー・青の残色がほのかに残る場合が多いのです。だから新しく施術するときは、この残った色を必ず一緒に計算しなければなりません。そうしないと新しい色と混ざって、思わぬ色が出るからです。

Q. 補色補正とは何ですか? 色を覆うのとは違いますか?

はい、違います。補色補正は「覆う」のではなく「鎮める」のです。 変色した色に、その反対の色(補色)を少し混ぜて彩度を下げる方式です。色相環で向かい合う色どうしは互いの気を相殺します。だから青み・グレーがかったところにはオレンジ系を、赤く変わったところには緑・カーキ系を、黒く暗くなったところには黄色系を加えて色味を抑えます。 難しく聞こえますよね? メイクで使うカラーコレクターを思い浮かべればぴったりです。赤みには緑、くま・青みにはサーモンを塗りますよね。それとまったく同じ原理です。 でもここで正直であるべきことがあります。補色補正は残った色を「目立たなく」するのであって、色素を抜くのではありません。だから補正だけで十分な場合か、それとも整理(除去)が先の場合かを、カウンセリングで正確に見分けるのが本当に大切です。これは色素表を見てできることではなく、ケースを数えきれないほど見ながら積み上げた感覚なのです。(この部分はちょっと… 自信があります、ふふ)

Q. ただ濃い色で覆ってはいけませんか?

気が急くと「ただ暗い色でぱっと覆ってしまえないかな」と思われますよね。でもそれが落とし穴です。 間違った色の上により濃く暗い色を重ねると、今は隠れたように見えても、皮膚の中の色素の量そのものがどんどん積み重なります。補正色を無理に何層も重ねると、澄んで整うどころか濁ってまとまり、後で本当に除去が必要になったとき、かえってより難しく複雑になります。新しい服を買うことと、着ていた服をほどいてリフォームすることでは手間が違いますよね — まさにその違いです。無理に覆うほど、リフォームがより大変になるのです。 特にすでに色が濃すぎたり、デザイン・位置そのものが間違っている場合は、覆うことでは解決できません。とても暗く変わったところを欲張って無理に修正すると、永久的に暗い色が残る危険もあります。 だから正直に言うと、私はやみくもにカバーアップから勧めません。何もないきれいな眉に新しく描くのが一番きれいだからです。レーザーで先に抜くほうがきれいだろうと思えば除去を先にお勧めします。今の施術一件より、お客様のお顔が先ですから。

除去 — レーザーとリムーバー、そして正直な限界

覆って解決できないときは、色素を薄く整える「除去」を考えます。大きく二つです。 レーザーは色素の粒を細かく砕いて、体が排出するのを助ける方式です。でもここに落とし穴が一つあります。アートメイク・アイライン・唇によく使う酸化鉄や、肌色・ピンク補正に使う二酸化チタン成分は、レーザーを受けるとかえってグレー・黒に固まってしまう「逆説的黒変」が生じることがあるのです。抜こうとしてかえって濃くなるわけです。だからレーザー除去は、医療機関で目立たない小さな部位に先にテスト照射をしてから進めるのが原則です。 食塩水(リムーバー)方式は、浸透圧で色素を引き上げて、かさぶたと一緒に排出するものです。黒変のリスクは比較的低いですが、効果に個人差が大きく、複数回必要なことがあります。 どの方法でも、一度ですっかり消えると約束するのは難しいです。回復期間を置いて段階的にいかなければなりません。これは正直に申し上げるのが正しいですから。

色ごとに性格が違います + 写真一枚では

以前にした色、思ったよりまちまちです。 - 赤・オレンジ — 通常は酸化鉄ベースです。幸い比較的よく隠れるほうです。 - 青・グレー・黒 — カーボンブラック寄りの確率が高いです。正直… これは本当に手強いです。知れば知るほど「うわ、難しい」と声が漏れます。 だから同じ変色でも、赤かグレーかによって難易度と回数が分かれます。ときどき「赤い残痕が一番の問題」と言うところもありますが、色素学で見ると赤はむしろよいほうです。手強いのはグレー・青みのほうです。これ以上言っても口が疲れるだけなので、判断は皆さんにお任せします(笑)。特に青っぽく残るのを嫌がる方が多いので、私はその部分をより慎重に見ます。 そして最後にです。DMで写真をくださって「これカバーできますか?」とよく尋ねられます。拝見はしますが、正直、写真だけでは私も断言できません。照明と画質のせいで実際の色とかなり違って見えるからです。だから最後の判断は必ず直接お会いしてします。レーザー除去が必要だと思えば、医療機関と連携して安全に進められるようご案内します。今の色が気に入らなくても大丈夫です。正確に診断することからやり直せばよいのですから。 [3行まとめ] 1. カバーアップは新しく描くより難しいです。すでに描かれた上に改めて設計するリフォームなので。 2. 赤(酸化鉄)は比較的よく隠れ、グレー・青み(カーボンブラック)は手強いです。色によって難易度・回数が分かれます。 3. やみくもに覆うのが答えではありません。レーザーのほうがよいこともあり、レーザーは黒変のリスクのためテスト照射からです。だから写真ではなく、必ず直接見て決めましょう。